夏目漱石 『坊っちゃん』 一
Soseki Natsume Botchan
その時はもう仕方がないと観念して先方の云う通り勘当されるつもりでいたら、十年来召し使っている
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その時はもう仕方がないと観念して先方の云う通り勘当されるつもりでいたら、十年来召し使っている
でするようになったのだと聞いている。だから
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【下女(げじょ)】
(1)炊事などの雑事を行う召し使いの女性.(2)身分の低い女性
【由緒のある】
りっぱな来歴がある.由緒が,物事の今に至るゆえんや来歴,あるいは縁やゆかりの意味.
【瓦解(がかい)】
一部の崩れから全体が崩れてしまうこと.屋根の瓦(かわら)が崩れ落ちる様子をもとにした言葉.ここでは江戸幕府が倒された時のことだと思われる.
【零落(れいらく)】
おちぶれること.草木の花が枯れ落ちることがもともとの意味.
【奉公(ほうこう)】
(1)他家で召し使われてはたらくこと.(2)国家などのために身を捧げる.
【因縁(いんえん/いんねん)】
(1)直接原因である因(いん)と関節原因である縁(えん)によってこの世の出来事が定まるという考え方.仏教用語.(2)前世から定まったような運命.(3)運命による関係や縁.(4)来歴.(5)言いがかり
【愛想をつかす】
いやになってとりあわない
【爪弾き(つまはじき)】
嫌ってののけものにする.指を弾いて不満を表す動作から来ている言葉.
【珍重】
珍しくて大切
【木の端】
(1)木のように人情を理解しないもの,特に僧侶や尼のこと,取るに足りない者.(2)役に立たないもの.
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