2015年4月7日火曜日

夏目漱石 『坊っちゃん』 03-07


夏目漱石 『坊っちゃん』 三
Soseki Natsume Botchan

 天麩羅蕎麦もうちへ帰って、一晩寝たらそんなに肝癪かんしゃくに障らなくなった。




夏目漱石 『坊っちゃん』 03-06

夏目漱石 『坊っちゃん』 三
Soseki Natsume Botchan

 翌日何の気もなく教場へはいると、黒板一杯ぐらいな大きな字で、天麩羅先生とかいてある。



夏目漱石 『坊っちゃん』 03-05

夏目漱石 『坊っちゃん』 三
Soseki Natsume Botchan

 そのうち学校もいやになった。




夏目漱石 『坊っちゃん』 03-04

夏目漱石 『坊っちゃん』 三
Soseki Natsume Botchan

  それから毎日毎日学校へ出ては規則通り働く、毎日毎日帰って来ると主人がお茶を入れましょうと出てくる。




夏目漱石 『坊っちゃん』 03-03

夏目漱石 『坊っちゃん』 三
Soseki Natsume Botchan

 それからうちへ帰ってくると、宿の亭主ていしゅがお茶を入れましょうと云ってやって来る。


夏目漱石 『坊っちゃん』 03-02

夏目漱石 『坊っちゃん』 三
Soseki Natsume Botchan

 三時間目も、四時間目も昼過ぎの一時間も大同小異であった。



夏目漱石 『坊っちゃん』 03-01

夏目漱石 『坊っちゃん』 三
Soseki Natsume Botchan

 いよいよ学校へ出た。



夏目漱石 『坊っちゃん』 02-09


夏目漱石 『坊っちゃん』 二
Soseki Natsume Botchan

 手紙をかいてしまったら、いい心持ちになって眠気ねむけがさしたから、最前のように座敷の真中へのびのびと大の字に寝た。


2015年4月6日月曜日

夏目漱石 『坊っちゃん』 02-08


夏目漱石 『坊っちゃん』 二
Soseki Natsume Botchan

 挨拶が一通り済んだら、校長が今日はもう引き取ってもいい、もっとも授業上の事は数学の主任と打ち合せをしておいて、明後日あさってから課業を始めてくれと云った。数学の主任は誰かと聞いてみたら例の山嵐であった。

夏目漱石 『坊っちゃん』 02-07

夏目漱石 『坊っちゃん』 二

Soseki Natsume Botchan

 挨拶をしたうちに教頭のなにがしと云うのが居た。



夏目漱石 『坊っちゃん』 02-06


夏目漱石 『坊っちゃん』 二
Soseki Natsume Botchan

 そう、こうする内に喇叭が鳴った。


夏目漱石 『坊っちゃん』 02-05

夏目漱石 『坊っちゃん』 二
Soseki Natsume Botchan

 教員が控所ひかえじょそろうには一時間目の喇叭らっぱが鳴らなくてはならぬ。


夏目漱石 『坊っちゃん』 02-04

夏目漱石 『坊っちゃん』 二
Soseki Natsume Botchan

 学校は昨日きのう車で乗りつけたから、大概たいがいの見当は分っている。


2015年4月5日日曜日

夏目漱石 『坊っちゃん』 02-03


夏目漱石 『坊っちゃん』 二
Soseki Natsume Botchan


 道中どうちゅうをしたら茶代をやるものだと聞いていた。茶代をやらないと粗末……



夏目漱石 『坊っちゃん』 02-02

夏目漱石 『坊っちゃん』 二
Soseki Natsume Botchan
 停車場はすぐ知れた切符きっぷ
も訳なく買った。乗り込んでみるとマッチ……




夏目漱石 『坊っちゃん』 02-01

夏目漱石 『坊っちゃん』 二
Soseki Natsume Botchan


 ぶうとって汽船がとまると、はしけが岸をはなれて、ぎ寄せて来た。




2015年4月4日土曜日

夏目漱石 『坊っちゃん』 01-13


夏目漱石 『坊っちゃん』 一
Soseki Natsume Botchan


 いよいよ約束が極まって、もう立つと云う三日前に清をたずねたら、北向きの三畳に風邪かぜを引いて寝ていた。


夏目漱石 『坊っちゃん』 01-12

夏目漱石 『坊っちゃん』 一
Soseki Natsume Botchan

 引き受けた以上は赴任ふにんせねばならぬ。



夏目漱石 『坊っちゃん』 01-11

夏目漱石 『坊っちゃん』 一
Soseki Natsume Botchan

 おれは六百円の使用法について寝ながら考えた。





2015年4月3日金曜日

夏目漱石 『坊っちゃん』 01-10


夏目漱石 『坊っちゃん』 一
Soseki Natsume Botchan

 兄とおれはかように分れたが、困ったのは清の行く先である。



夏目漱石 『坊っちゃん』 01-09


夏目漱石 『坊っちゃん』 一
Soseki Natsume Botchan

 母が死んでから六年目の正月におやじも卒中で亡くなった。


夏目漱石 『坊っちゃん』 01-08


夏目漱石 『坊っちゃん』 一

Soseki Natsume Botchan

 それから清はおれがうちでも持って独立したら、一所いっしょになる気でいた。




2015年4月2日木曜日

夏目漱石 『坊っちゃん』 01-07


夏目漱石 『坊っちゃん』 一

Soseki Natsume Botchan

 清が物をくれる時には必ずおやじも兄も居ない時に限る。


夏目漱石 『坊っちゃん』 01-06


夏目漱石 『坊っちゃん』 一

Soseki Natsume Botchan


母が死んでから清はいよいよおれを可愛がった。


夏目漱石 『坊っちゃん』 01-05


夏目漱石 『坊っちゃん』 一
Soseki Natsume Botchan

 その時はもう仕方がないと観念して先方の云う通り勘当されるつもりでいたら、十年来召し使っているきよという下女が、泣きながらおやじにあやまって、ようやくおやじのいかりが解けた。

夏目漱石 『坊っちゃん』 01-04

夏目漱石 『坊っちゃん』 一
Soseki Natsume Botchan

母が病気で死ぬ二三日にさんち前台所で宙返りをしてへっついの角で肋骨あばらぼねって大いに痛かった。



2015年4月1日水曜日

夏目漱石 『坊っちゃん』 01-03

夏目漱石 『坊っちゃん』 一
Soseki Natsume Botchan


この外いたずらは大分やった。


夏目漱石 『坊っちゃん』 01-02

夏目漱石 『坊っちゃん』 一
Soseki Natsume Botchan


庭を東へ二十歩に行き尽つくすと、南上がりにいささかばかりの菜園が……


夏目漱石 『坊っちゃん』 01-01


夏目漱石 『坊っちゃん』 一
Soseki Natsume Botchan


親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている.小学校に居る時分……



夏目漱石の『坊っちゃん』を精読する.

夏目漱石『坊っちゃん』
Soseki Natsume 

本文へ

1867-1916
born 9 February 1867
died 9 December 1916 (aged 49)

坊つちやん 
Botchan

漱石は高等師範学校英語嘱託となり,愛媛県尋常中学校(松山東高校の前身)に赴任を命ぜられたこの1895年からの1年間を題材にして,後に書かれたのが『坊っちゃん』である.設定年代もこれに準じると思われる.



夏目漱石『坊っちゃん』

1章

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13


2章

01 02 03 04 05 06 07 08 09


3章

01 02 03 04 05 06 07

4章

01 02 03 04 05 06 07 08


5章

01 02 03 04 05 06 07


6章

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11


7章

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10


8章
01 02 03 04 05 06 07 08 09


9章

01 02 03 04 05 06 07 08 09