Natsume Sōseki
Nihyaku-tōka(The 210th Day)
「君、あの窓の外に咲いている黄色い花は何だろう」
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「君、あの窓の外に咲いている黄色い花は何だろう」
碌さんは湯の中で首を
「かぼちゃさ」
「馬鹿あ云ってる。かぼちゃは地の上を
「屋根へ上がっちゃ、かぼちゃになれないかな」
「だっておかしいじゃないか、今頃花が咲くのは」
「構うものかね、おかしいたって、屋根にかぼちゃの花が咲くさ」
「そりゃ
「そうさな、前半は唄のつもりでもなかったんだが、後半に至って、つい唄になってしまったようだ」
「屋根にかぼちゃが
「また
「噴火口は実際猛烈なものだろうな。何でも、
「うん、起きる事は起きるが山へかかってから、あんなに早く
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